どうも!歯科医師のTKです!
皆さんいきなりですが、歯科医院で虫歯の治療をしたことありますか?
虫歯の治療をしたことがある方は多いと思いますが、結局のところどれが一番いいの?と疑問をお持ちの方は多いと思います。
どれが一番いいというのは、口腔内の状況、個人のケースによって異なりますが、私個人としての見解を長くはなりますが、お話できればと思います。
まずは日本人では使用している方が一番多いと思われる、“銀歯“についてお話していこうと思います。
銀歯とは専門的な言葉でいうと、インレー(銀の詰め物)、クラウン(FMC:full metal crown)と呼ばれています。これは皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
その銀歯に使用されている金属は
正式には歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金である、よく知られた保険の詰め物、被せ物に使用されている歯科金属であり、銀、銅、パラジウム、亜鉛、インジウム、錫・・等が
合わせて作られた合金です。
本来修復材料として優れ、理想的な材料は同じ合金であれば、金合金である。しかし日本の国民皆保険制度では、全てを金合金で賄うことは到底できないため、安価な銀の割合が多い、金銀パラジウム合金が使用されている現状です。そもそもの導入されることになった経緯は、戦後の物資の乏しい時代に「安く大量に手に入る金属」だからであり、人体への影響など安全性に疑問が残るまま健康保険に指定されたものである。
戦後、日本経済が復興したら金合金などに見直されるはずであったが、戦後80年近く経った現在も見直されないまま使用されているのが現状です。つまり保険制度を維持するために作られた金属なのです。
またヨーロッパ等の一部の国では為害性があるとして、使用を禁止されている国もあります。例えばドイツでは「幼児及び妊婦向けには歯科治療で水銀、銅、銀アマルガム、パラジウム合金を使用しない」ように勧告している。スウェーデンでも「パラジウムは妊婦と小児には完全に使用禁止」である。
しかしながら、日本では金銀パラジウム合金がアレルギーなど全身への悪影響を起こす可能性があることを認識しつつ、歯科用合金の使用を認めているのが、現在の日本の保険制度の現状なのです。
ここまで金銀パラジウム合金、いわゆる銀歯という材料についてと、歴史“の話をさせていただきました。最近は良い材料ではないと周知されてきているのか、また審美的要求が高まったからなのか、銀歯は嫌、白いものが良いという患者さんが少しずつ増えてきたようには感じます、しかしまだ銀歯でも気にしないという方が多いのが実際に日々診療をしていて感じる所ではあります。
では次回からは銀歯を入れることによって実際にどんな悪い影響を及ぼす可能性があるかを具体的に一つ一つを理由もつけて説明させていただきます。